タイ・国際労使ネットワーク等を通じた組織化による草の根支援事業の実施(1月)

 国際労働財団(JILAF)は、日本国政府(厚生労働省)からの補助事業として実施している「国際労使ネットワーク等を通じた組織化による草の根支援事業(通称:SGRA)」のため、1月21日(木)~25日(月)、タイ北部チェンマイを訪問し、第3回中央推進委員会ならびにナショナルワークショップを開催した。
 1月22日に開催された第3回中央推進委員会では、2015年度の事業/活動報告を行った後、中央推進委員より、今年度事業に対する評価等があった。続いて、齋藤副事務長より、今後の方針を提案した。
つづく1月23日には、ナショナルワークショップが開催され、SGRA事業にかかわる現地政労使他、約60人が参加した。
 開会式にて、スメット労働省副事務次官は、JILAFおよび日本国政府の協力に謝辞を述べつつ、「全労働人口の6割を超えるインフォーマルセクター労働者の生活改善・底上げはタイ政府としても喫緊の課題と認識している。政労使・ILOが一体となって推進するSGRA事業の中・長期的展開に心から感謝したい」と述べた。つづいて、主催者を代表して小山参与より、本ワークショップの主旨等を説明、参加者のこれまでの尽力に敬意と感謝を伝えた上で、日本国政府の次年度補助を前提とした本事業のさらなる発展と現場主導による取り組みのさらなる推進を要請した。また、青木総領事からは、草の根からアプローチする本事業の意義深さや重要性が説かれると共に、「SGRA事業は日・泰関係の強化にも貢献している、この事業が4カ国のみならず、アジア各国に普及していくことを期待したい」との言及があった。この他、アヌチットITUC−TC代表およびシリワンECOT(使用者連盟)事務局長より挨拶があった。
 続いて、齋藤副事務長および関口JILAFタイ事務所所長は、2015年度事業の成果と課題を共有した後、事業実施四地域(バンコク、チェンマい、コンケン)政労使代表者による詳細な活動報告があった。
 次に、JILAFより、今後の方針案を提案、参加者からは、①事業地域の拡大要望、②四地域作業委員会相互の情報連携およびSGRA有機米(コンケン、バンコク)、カレーペースト(スラータニー)の地域外販売、③コミュニティー指導者選定の考え方、④文化・慣習を尊重した事業運営――等に関する前向きな意見・質問等が寄せられ、JILAFより適宜見解を答弁・確認した。
 これを踏まえ、参加者は事業実施地域別に分散、「次年度事業における地域政労使の任務・役割と活動ターゲット」にかかる相互論議・発表<(ターゲット)チェンマイ:観光業や障がい者、コンケン:農業、ドレーピングなどの装飾業や障がい者、スラータニー:水産業、バンコク:農業他)を行い、関口所長より適宜JILAFとしての認識を補足した上で、アピンニャ労働省監察官および齋藤副事務長が今次ワークショップを総括・閉会とした。
 なお、今次ワークショップは、北部作業委員の構成員であるECOT(使用者連盟)北部支部所有の古都チェンマイ文化センターで行われた他、参加者への昼食では、東北部コンケンのネットワークメンバーが地方政府主体の職業訓練(ブリッジング)を経て生産した有機赤米が振る舞われた。

日程

月日内容
01月22日第3回中央推進委員会
01月23日タイSGRAワークショップ

参加者の様子

第3回中央推進委員会

JILAF小山参与開会挨拶

青木総領事開会挨拶

JILAFによる活動報告

南部作業委員会からの報告

コンケン作業委員による発表