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No.466(2017/7/20)
バングラデシュ衣料工場でボイラー爆発事故

 バングラデシュでは相次ぐ衣料関係の工場で事故が起き、工場現場の監視強化をしていたが、2017年7月3日、今回はボイラー爆発というこれまでにない事故で11人が死亡、50人以上が負傷した。以下インダストリオールニュースの要約。

 この事故は、ダッカ郊外、ガジプールのマルチハブ有限会社衣料工場で、染色部門の作業員がボイラーの保守点検作業時に爆発し、4階建ての工場ビルの一部をも破損した。(写真)

 バングラデシュの衣料産業の労働組合加盟組織を代表するインダストリオールは、犠牲者の家族に心から哀悼の意を表明し、爆発で多くの人が負傷したことに対する同情を表明した。

 各種の欧州ブランド社や小売業者にニットアパレルを供給するマルチハブ社は、バングラデシュ協定で火災や建物の安全性をカバーし、協定委員会の技術者によって検査されてきた。その結果、工場はボイラ室に耐火災壁の設置など構造上の安全改修を実施した。しかし、同協定は、バングラデシュ政府によって監視されているボイラー検査自体は対象としていない。

 インダストリオールは「バングラデシュ衣料品産業の安全性を向上させるためにはまだまだ膨大な作業が必要です。この最近の悲劇は、バングラデシュ協定による対策作業の継続が必要であることを強調し、合意に署名した各組合は、できるだけ早くボイラーの安全性を協定に含めることを要求する」と述べた。

 今回の事故では、幸運なことに、事故当時、約3,500人の従業員の大部分がラマダン終了を祝う休暇で、7月4日まで仕事を再開してなかった。報告によると、爆発したボイラーの有効性は6月24日に失効し、更新されてなかった。地方政府は事件を調査するために8人の調査委員会を組織している。

 サンチェスインダストリオール書記長は「我々は、マルチハブ衣料工場での爆発によって生まれた悲惨に衝撃を受けた。爆発で怪我をした人はすべて適切な治療を受けなければならず、犠牲者の家族には適切な補償が必要です。政府と雇用主は、ボイラー検査を含むバングラデシュの火災と建物の安全性を向上させるために労働組合と協調して強化しなければならない」と述べた。

 更にサンチェス書記長は「6月29日、2018年5月に期限が切れるため、2021年までに安全プログラムを延長する新しい2018年協定が開始された。新しい協定には、労働者が自分自身の安全を守るために組合を組織し、組合に加わる権利に関する追加の約束が含まれる。マルチハブ工場は非組合であった。新しいバングラデシュ協定は労働組合が職場の安全を向上させる上で極めて重要な役割を果たすことを強調し、組合組織化の自由に対する労働者の権利をより重視している。労働者は工場の目と耳であり、労働組合の支援を受けてより安全性が増し、危険な作業は拒否するように権限が与えられている」と述べた。

 マルチファブ社の経営は無期限に工場を閉鎖した。この地域の10の衣料品工場は、事件の後、今日閉鎖された。

発行:公益財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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