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No.407(2016/8/10)
グローバルユニオン、韓国労組指導者に対する判決を非難

 ソウル中央地方裁判所は韓国公共サービス・輸送労働組合(KPTU)のチョ・スン・ドク副委員長に2年の判決を下した。同副委員長は昨年8月28日、11月14日に行われたデモ・集会等大衆行動に関係したことで有罪とされた。
 ユリキインダストリオール書記長は「この判決は韓国の労働組合と民主主義を狙い撃ちにした許しがたいもう一つの事例で、平和な集会の自由を犯罪に仕立て上げようとするものだ。最近の韓国における労働組合弾圧はひどいもので、チョ・スン・ドクの判決を取り消し釈放することを要求する」と語った。
 上記の11月の集会では何万という人が政府の労働改革に反対するために集まった。これに対し、警察は不法な過剰警備で弾圧したにも拘わらず免責となった。当日は20000人の警察官、19の放水機、675台のバス、580の辛子スプレイが動員され平和デモ行進隊を襲った。69歳になる老農夫は放水機の直撃で昏睡状態になっている。
 この判決は同じような事由でKCTUのハン・サンギュン委員長が5年の懲役を言い渡されてからちょうど3週間になり、他のKCTUやKPTUの幹部も既に拘留されている。
 国際輸送労働連盟(ITF)からのグローバルユニオン指導者はソウルでスン・ドクの裁判を傍聴し、ITFスティーブ・コットン書記長は「この判決に対し闘い、全ての迫害の事実をあばく、我々は韓国の労働組合と一緒に行動し、グローバルユニオンともども今回の裁判に焦点を当て、合法的な労働組合活動への弾圧を押し戻したい」と言明した。
 2016年6月の集会と結社の自由に関する国連特別報告は韓国報告の中で、ハン・サンギュンと他の組合指導者に関連し「一般的交通妨害ということで集会参加者を告発したり、平和的で自由な集会を有罪としている事実」を指摘している。

韓国金属労働者15万人がストライキ

 韓国金属労組は現代自動車での労使紛争を支援するため、産業全体でゼネストに入るよう要請した。7月22日(金)には現代自動車グループでの賃金を含む労働条件闘争を支援するため、何万という労働者が15万人ゼネストの一環としてソウル市内でデモ行進した。
 現代自動車ではほとんど毎年ストライキが行われている。韓国金属労組(KMWU)は他の企業でも交渉力をアップし、闘争を解決すべく産業内で連帯して団体交渉を要求しゼネストにうったえている。現代は国際的な多国籍企業で韓国金属業界ではカエボル(財閥)と呼ばれている。
 現代自動車蔚山工場では金曜日にストに入り、キア自動車、現代造船など他の加盟労組も同調した。7月26日には更に闘争を強化することになっている。ケマル・オズカンインダストリオール書記次長は「KMWUの行動はカエボルの力を削ぎ労働条件を守るもので歓迎する。我々は韓国金属労働者への連帯と全面的な支持を申し入れた」と語った。

発行:公益財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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