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No.332(2015/8/13)
BRICS労働組合フォーラム開催

 第4回BRICS労働組合フォーラムが、2015年7月9日、ロシア連邦バシコルトスタン共和国の首都ウファで開催され、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカから労働組合代表が出席した。
 国際労働組合総連合(ITUC)から、ジョアオ・フェリシオ会長が7月9日の全体会議に出席、国際労働運動が直面している諸問題について報告した。ジョアオ・フェリシオITUC会長は、ブラジル中央統一労働組合(CUT)出身、ITUC会長だったドイツDGBのミヒャエル・ゾンマー会長の退任を受け2014年のITUC世界大会で選出された。
 フェリシオ会長は、世界的にみられる反組合的な傾向や団体交渉、労働組合結成の自由に向けた闘いなど、各国の労働運動が抱えている広範囲な問題について報告した。また西欧諸国がロシアに課している経済制裁には反対であると述べるとともに、途上国の課題は経済的な問題だけでなく、根源的には政治的な問題である事を強調した。
 BRICSの新たな金融機関は、労働者の諸権利や市民の福祉より、ビッグビジネスの利益を優先しているトロイカ(EU委員会・ヨーロッパ中央銀行・IMF)のネオリベラルな理論的根拠とは相容れないものだとし、BRICS労働組合フォーラムは、政府との正式な対話の道として認識することがあるべき方向への重要な第一歩であると述べた。さらにILOが国際舞台で労働者の権利を保障する守護人でなければならないと、近年の使用者側からの攻撃に対して警鐘をならした。緊縮政策に対しては連帯を、利潤の前に労働者の諸権利を、そして市場に対しては民主主義を優先しなければならないとし、BRICSが少なくともこの一部でも成功することができたらBRICSはG20やIMF、世界銀行に比肩できる政治的経済的枠組みに発展するに違いないと述べた。BRICS労働組合フォーラムは「ウファ宣言」を採択して閉幕した。
 BRICS労働組合フオーラムが開催されたウファでは、7月9日~10日、BRICSサミットが開催され、共同宣言が発表されている。

【ITUCホームページより】

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