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No.307(2015/3/31)
メキシコILO98号条約(団結権及び団体交渉権)を批准

 2015年3月16日、国際労働組合総連合(ITUC)とメキシコの労働組合は、メキシコ労働社会保険省相アルフォンソ・ナバレテ氏が「メキシコは98号条約を批准し、真の団体交渉を推進する」発言したことを歓迎した。これは岩盤規制ともいえるメキシコ特有の「保護条約」の使用を止める一歩になると、労働組合側は評価している。メキシコはILO87号条約(結社の自由)には既に批准しているが、歴史的に企業は既存のナショナルセンターと「保護条約」を結び、それ以外の労働組合との交渉を拒否することが多く、近年では労使紛争の原因となっていた。
 また、国際労働組合総連合米州地域組織(TUCA)と、産業別セクターのインダストリオールが「保護条約」によって労働条件や自分たちの組合自体が否定されてきたことに対しても、ナバレテ氏は行動をとることを約束した。
 シャラン・バローITUC書記長は「保護条約は労使関係に退廃的な慣行をもたらし、結社の自由と団体交渉の権利に著しく違反してきた。雇用条件と賃金の決定は充分かつ民主的に実施されるという労働者の権利は基本的なものであり、腐りきった保護条約の存在は長すぎるくらい許容されてきた。メキシコの多くの労働者に影響を与えてきた労働者権利への違反は終わりにすべきであり、大臣が法改正へ言明したことは評価したい」と述べた。
 フェルナンド・ロペスインダストリオール書記次長は「会合できちんと法改正へのステップを決めたが、積極的な変化を語るにはまだ長い道のりだ。わが加盟労働組合や、他のメキシコの独立労働組合は、不公正な保護条約があることを日常的に意識しておかなくてはならない。一般の労働者やメキシコ経済は労働者の権利を巧みに操り、生活や労働条件のいかなる進歩をも妨げる腐りきった制度の人質となっている」と述べた。
 労働組合側は、ナバレテ労働社会保険相からの保証をフォローするには、メキシコだけでなく、国際的な労働組合が保護条約を禁止すべくキャンペーンを張ることが重要として、3月初旬にメキシコシティで集会を開催して気運を盛り上げ、政府に行動を要求した。ナバレテ大臣は労働組合から提起された他の問題も含め、タイムリーに解決することを約束した。

ITUCニュースより

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