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No.267(2014/9/29)
住民投票とスコットランド労働組合会議(STUC)

 9月18日に行なわれた、スコットランド独立の是非を問う住民投票は、独立反対が多数を占め、スコットランドの歴史的な争点に一つの決着をつけた。この住民投票の特徴は、16歳以上の投票権を有する青年が参加したことがあげられている。     
 スコットランド労働組合会議(STUC)青年委員会は、住民投票の結果について声明を発表し、「スコットランドの若い人々・若い労働者、若い組合員はこの投票で自らの意思を表明する機会を得た。多くの仲間は初めて投票に出かけて初めて一票を投じた。STUC青年委員会は多くの青年が投票に参加し若い人々がスコットランドの将来を考え政治に対する関心の高さを示したことを歓迎したい。スコットランドのさらなる前進のために青年は中心的な役割を果たしていきたい。」と、青年の積極的な投票行動をたたえた。さらに「私たちは、目的をもって行動力を発揮しなければならない。スコットランドを社会的に公平で豊かな国にするため、若い人も、そしてすべて市民も一緒になって励んでいくことができるはずである。STUC青年委員会は、英国のすべての政治家が、スコットランドの青年、青年組合員の示した政治に対する責任ある行動を認識し、16歳・17歳の青年にも今後はすべての選挙と住民投票の選挙権を与えるよう要望する。」とのメッセージを発信した。
 STUCは、イギリス労働組合会議(TUC)とは完全に独立した労働組合組織で、創立は1897年、加盟39組合、組織人員約63万人。TUC傘下の産別が持つスコットランドの労働組合が、STUCに加盟しているケースが少なくない。TUCとは競合組織ではなく、相互支援・協力関係にある。本部はグラスゴーにおき、エジンバラに事務所を構える。
 STUCは、住民投票の投票率84.6%で示された市民運動の高揚に議会が留意し、より公平なスコットランドづくりを要求するための行進・集会を、10月18日にグラスゴーのジョージ・スクエアー広場で開催する計画で、一般市民にも参加を呼びかけている。

発行:公益財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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