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No.266(2014/9/25)
UNIグローバルユニオン、カンボジア縫製衣料労働者の賃金闘争へ支援行動

 インダストリオールとUNIグローバルユニオン(UNI)、国際労働組合総連合(ITUC)は、カンボジアの最低賃金を月100ドル(約1万877円)から177ドル(約1万9252円)へ引き上げる要求をしている縫製衣料労働者を支援するため、9月17日にグローバルアクションを実行した。
 年初からの懸案であった最低賃金に関し、カンボジア労働政策諮問委員会は、輸出で年間50億ドル(約5439億円)を稼ぐ衣料・繊維・製靴産業で働く労働者の新最低賃金を、10月初旬に決めると発表した。
 この重要な場面で、インダストリオール、UNI、ITUCは各国加盟組織が海外のカンボジア大使館に出向き、大使に新最低賃金要求の手紙を手渡すようグローバルに行動を起こすよう要請した。また、各加盟組織がカンボジアのフンセン首相宛に直接手紙を出すよう要請した。
 ユリキインダストリオール書記長は「9月17日のグローバルアクションはカンボジアの新最低賃金に世界が注目していることを知らしめた。カンボジアは世界のファッション産業にとって重要な素材資源国でありながら、働く労働者の賃金は惨めであり、貧困生活を余儀なくされ、生きるために長時間働かざるを得ない。カンボジア政府は、平和的に正当な賃金への道を選択するか、素材資源を提供するパートナーのブランドイメージを壊してしまうかの瀬戸際で、労働者の要求に応えるべきだ。」と語った。
 インダストリオール加盟組合を含めた被服縫製労組連合は、カンボジア政府労働政策諮問委員会による研究報告に基づき、月177ドル(約1万9252円)で意思統一をしている。研究会では月157ドル(約1万7077円)から177ドル(約1万9252円)の間で、新最低賃金が設定されるべきとしている。その数値は、インフレ率を考慮した月170ドル(約1万8491円)という基礎的な最低賃金に近い数値だ。
 フィリップ・ジェニングスUNI書記長は「カンボジアは倫理的なフェアプレイ産業の道を歩むか、それとも底辺を歩む道を選ぶか岐路に立たされている。ブランドに対する全ての消費者の目が、カンボジアに注がれている。カンボジアは177ドル(約1万9252円)へ最低賃金を上げて正しい行動をして欲しい」と語った。
 シャラン・バロウITUC書記長は、さらに付け加え「サプライチェーンにおける労働者の貧困情況は、グローバルスキャンダルそのものだ。カンボジアでは数十億ドル(数千億円)を稼ぐ産業を支える労働者が、低賃金で家族に充分な衣食住を保証できない状態だ。経済戦略が低賃金システムに頼るのであれば、明らかにカンボジアは進歩しないだろう。我々は生活賃金の要求を強く支持するし、政府は今こそ行動すべきだ」と語った。

インダストリオールニュースより

*1ドル=108.77円(2014年9月22日現在)

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