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No.234(2014/4/8)
バングラデシュ、ラナプラザビル崩壊犠牲者へ補償金支給始まる

 2013年4月24日に起きた、ラナプラザビル崩壊での1134人の死者を含む被害者計3600人への補償金について、事故後ILOの主導でラナプラザ信託基金が設立されたが、ようやく支払いが開始されることとなった。
 3月18日は、この基金に参加する8番目のブランド「プライマーク」を、ラナプラザ信託基金運営委員会は承認した。プライマークはラナプラザビルで操業していた工場の一つで、581人の労働者が犠牲になり、その補償を担保することになった。
 最初の支払いは650米ドル(約6万7535円)が、4月10日から24日の間に行なわれ、銀行口座の開設の支援も行なわれる。その間の支払額は、合計で200万米ドル(約2億780万円)になる。全ての犠牲者への補償金は4000万米ドル(約41億5600万円)と推定され、ILO条約121号「雇用者傷害給付」に沿って支払われることになる。そのために3600人全ての家族のデーターベース構築が行われている。
 インダストリオールのモニカ書記次長は「ILOの専門家の数ヶ月にわたる作業でここまで来られた。ラナプラザ信託基金は、ILO条約121号に沿った国際認定基準で給付される。関係するブランドで既に支払った8ブランドの更なる貢献を求めるが、多くのブランドはまだ信託に貢献してないので仕事は残っている。3600人の家族は、補償や医療支援を待っている」と感慨深く語った。そしてまだ信託基金に貢献してないブランドは以下のとおりで、国際労働組織としてキャンペーンで圧力を強めていくことを表明した。
 Adler Modemarkte, Auchan, Ascena Retail, Benetton, C&A, Carrefour, Cato Fashions, Children's Place, Grabalok, Gueldenpfennig, Kids for Fashion, KiK, LPP, Manifattura Corona, Matalan, NKD, PWT, Walmart and Yes Zee.
 ロイ・ラッシュ、インダストリオールバングラディッシュ協議会書記長は、次のように信託基金の重要性を強調した。
 「ILOの主導する信託基金だから、全ての利害関係者はラナプラザ犠牲者への効果的で透明性の高い支払いを担保できる。バングラディッシュ政府、労働組合、使用者は国際労働組織と国際ブランドと協働し、ILO主導のスキームに基盤を築くことができた。それは前に進む唯一の方法だった」。
注、最初にラナプラザ信託基金に協力を約束した7ブランドは以下のとおり
Bon Marche, El Corte Ingles, Inditex, Mango, Mascot, Loblaw , Premier Clothing

*1ドル=103.90円(2014年4月4日現在)

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インダストリオールニュースより

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