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No.225(2014/1/21)
トヨタ・カナダの組織化にUNIFORが自信示す

 自動車労組合と通信・エネルギー・製紙労働組合が昨年合併して結成された、カナダ最大の民間労働組合UNIFORが、トヨタ・カナダの組織化に必要な50%以上の署名を集めたとして、労働関係委員会に労働組合承認投票実施を申請する予定だ。
 対象は同社オンタリオ州のケンブリッジおよびウッドストックの2工場に働く6500人―7000人の労働者である。カナダ自動車労組は過去2回投票実施を申請したことがあるが、いずれも署名が40%以下と判明したため却下された。しかし今回は3000人以上の署名を集めたと述べている。
 この点について、UNIFORのアマン組織担当者は「労働者はここで働きたいが、労働条件についての声を聞いて欲しいと言っている。また多数の労働者が期間契約であり、フルタイムのような手当てや年金がもらえていない。また新規採用者を確定拠出年金制度に移行させたことも問題視されている」と述べている。
 他方、トヨタ・カナダでは「わが社は従来から新規採用者を最初に期間契約で雇用し、その後フルタイムにする。フルタイム労働者には長期にわたる雇用を保証することになるからだ。昨年は1000人と契約して、900人がフルタイムになった。1988年の組み立て開始以来、フルタイム労働者のレイオフやロックアウトは一度もない。賃金諸手当もデトロイト3社に引けをとらない」と述べ、さらに従来からの労働者には確定給付年金を維持していること、新規採用者への確定拠出年金には会社も費用を負担しているとの見解を示した。

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AFL-CIOの労働大学が2014年に閉校

 アメリカでは、60年代の公民権運動や女性運動など社会運動の高まりを背景として、労働組合が大学内に労働者や労働組合のための研究・教育機関設置の要求を行ない、全米約50カ所の大学内にレイバーセンターが設立された。
 また、アメリカ労働総同盟・産別会議(AFL-CIO)自らが、1997年に学位供与資格を持つ大学としてナショナル・レイバー・カレッジ(労働大学)を設立したが、3000万ドル(約31億4310万円)の負債を抱え、財政困難により4月に閉校することとなった。2007年に建設した会議場、レーン・カークランド・センターの費用負担が重荷になった。
 AFL-CIOは1969年に労働研究センターを設立し、1970年代にはこれを引き継ぐ形で47エーカーの敷地に労働大学のキャンパスを建設した。1997年には学位供与資格を取得して、多くの労働運動家が労働問題を勉強し、近年では建築管理、ビジネス・マネージメント、危機管理などにもコースを広げた。生徒はパートタイムで学ぶが、600人程度はインターネットで受講している。学費は1単位当たり297ドル(約3万1117円)、教職員は58人、年間予算の1200万ドル(約12億5724万円)のうち500万ドル(約5億2385万円)はAFL-CIOが負担して、理事会議長はAFL-CIOトラムカ会長が務める。
 閉校により敷地は売却されるが、大学はオンラインにより運営を続ける。

*1ドル=104.77円(2014年1月16日現在)

発行:公益財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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