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No.221(2013/12/27)
サムスンの労働組合つぶしに非難決議

 インダストリオールは、サムスン電子が労働組合つぶしのために圧力を加え、従業員を自殺に追い込んだとして執行委員会で非難決議をした。
 サムスン電子は世界でも最も大きなIT企業であるが、人権と労働基本権をないがしろにする長い歴史を持っている。インダストリオールに加盟する韓国金属労働組合(KMWU)は労働者の権利を無視する多くの事例を提起している。サムスンは韓国だけでなく世界中で労働組合リーダーを強制的に連行し、ノンユニオン政策を効果的に実施するための特別な教育で洗脳し,懐柔している。
 このよく知られた世界的なIT企業は一方で、長時間労働などの過酷な労働条件と多くの非正規労働者を雇用していることで悪名をはせている。また、労働者が労働条件を少しでも改善するために労働組合に入ることが出来ないよう絶えず行動している。サムスンは労働者が労働組合に入るのを妨害するだけでなく、労働組合に入っている非正規社員に対し労組から脱退するように圧力をかけ続けている。労働組合に加入しているメンバーには給与で差別をしているだけでなく日常的に監視を厳しくして圧力をかけている。
 インダストリオールの決議は、サムスン電子サービス労働組合の地域指導者ジャン・ボム・チョイが日常の監視だけでなく、極端ないじめにより自殺に追い込まれた事実を明らかにしている。2013年10月31日、彼はサムスンの労働組合つぶしに抗議し、自らの命を絶った。
 インダストリオール執行委員会決議の最後の部分で「サムスンはノンユニオン政策を止めないかぎり、真の世界クラスの企業にはなれない。組合つぶしを止め、労働組合を認め、ノンユニオン政策を取り下げよ。亡くなったジャン・ボム・チョイ氏に対し、サムスンからの謝罪を要求する。」と訴えている。
 12月6日にKMWUの代表団はILO結社の自由委員会にサムスンを提訴した。

インダストリオールニュースより

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