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No.186(2013/7/23)
カナダ・ケベック州の建設労働組合がゼネスト突入

 フランス語圏の都市としてパリの次に人口が多く、39.3%と北米で最も組織率が高いカナダ・ケベック州で、建築労働者17万5000人を代表する5つの労働組合が、使用者協会との労使交渉に決裂した。これにより、ケベック州の住宅や工場、商業区域における数千の建築現場で1980年代以来となるストライキが発生した。
 交渉の焦点は賃上げで、労働組合は初年度3%、次の2年間はそれぞれ2.75%の賃上げを要求した。しかし企業側は1%を主張し平行線となっていた。また、残業代について企業側は現行の200%から150%への減額を要求しているが労働組合は承諾しない。そのほか、労働組合は企業側が通常賃金で1日14時間、週6日の労働条件を要求したと述べているが、企業側はこれを否定した。
 ストライキの影響を懸念するケベック州知事は、労働者への「職場復帰命令」を検討していた。その結果7月2日、ストライキやロックアウトを実施した労働者個々に日額100~500ドル、労働組合指導者と雇用者に日額7000~3万5000ドル、労働組合や建設関連の企業に日額最高17万5000ドルなどを支払うという厳しい罰則を含んだ「職場復帰命令」を発令した。

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No.164(2013/3/4) メルマガ http://www.jilaf.or.jp/mbn/2013/164.html
No.94 (2011/11/20)メルマガ http://www.jilaf.or.jp/mbn/2011/094.html

チームスターズ ジミー・ホッファ元会長の遺体、またも発見できず

 全米トラック運転手組合(チームスターズ)ジミー・ホッファ元会長は1975年、突然行方不明となった。この事件はマフィアによるもので、すでに殺害されたと噂されてきた。この事件に関して、数千件の情報が寄せられ、過去10年間でFBIによる発掘捜査が3回も行なわれたが、依然として行方はつかめていない。
 ところが最近、暴力団組長 アンソニー・ゼリリ(85歳)がFBIに対しホッファ元会長の遺体を埋めた場所を示唆したことから、情報が100%確実だとして捜査が再開された。
 弁護士が提出したゼリリの書簡には「ホッファ元会長の失踪事件は、幾つかの本や映画になっており、殺害内容についてさまざまなことが書かれている。車のトランクに押し込められた遺体をミート・グラインダーで潰され、焼却炉で焼き、木材チップに混ぜられ、ニュージャージー・スタジアム観客席の床材になったとも書かれたが、実際はそうではない。ホッファ元会長(当時62歳)は、レストランで労働組合の地方幹部とマフィア関係者との食事を終えた後、駐車場にあった彼の自動車に戻ったところを引きずり出され、縛られて猿轡をかまされ、シャベルで殴打された。その後、レストランの近くにあるゼリリの従兄弟が所有する土地に生き埋めにされ、その上をセメントなどの瓦礫で塞がれた」と、書かれていた。
 アンソニー・ゼリリは、当時の暴力団組長ジョセフ・ゼリリの息子で、元会長の失踪当時は刑務所に服役していたが、情報は組長側近から聞いたとされる。しかし2013年6月18日の発掘調査でも遺体は発見されなかった。
 元会長は、現在のチームスター労組 ジェームズ・ホッファ会長の父親で、1957~1971年までチームスターズの会長を務めた。しかし、マフィアとの親密な関係により、汚職や陪審員買収の罪で収監され、1980年までは労働組合活動を禁止することを条件に1971年に減刑、釈放された。しかしマフィアは、元会長が再びチームスターズの実権を握ることを嫌って、殺害したとみられている。

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