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No.161(2013/1/28)
カナダ自動車労組(CAW)がトヨタとホンダの組織化に着手

 カナダの民間労働組合で最大の約20万人の組合員を擁しているカナダ自動車労組(CAW)は、オンタリオ州にある2つのトヨタの組み立て工場労働者7000人とホンダの工場労働者4000人の組織化に向けて動き出した。
 CAWは、1980年代以降の度重なる努力にもかかわらず、組織化に成功していない。今回のこの組織化により、デトロイトのアメリカ3大自動車メーカーであるゼネラル・モーターズ(GM)、クライスラー、フォード3社における組合員の減少を挽回したいと考えている。
 CAW・アマン組織局長は、「今までにこれほど両社の従業員の間に労働組合への関心が高まったことは無かった。この傾向は昨年9月のデトロイト3社との協約改定時に、新入社員への低賃金導入による会社側の格差賃金制度を拒否してから強くなった」と語っている。特に、期間契約労働者にその関心が強い。
 トヨタとホンダ2社におけるフルタイム労働者の賃金は、デトロイト3社の時間給34ドルとほぼ同額だが、そのうちの10%が出勤率と利益によるボーナスで占められている。さらに契約労働者の賃金は、フルタイム労働者より10ドル近く低く、諸手当もほとんど無い。
 これに対しホンダでは、「米ドルに対するカナダのドル高で競争力が不利な情勢にあり、基本賃金率の上昇は抑えざるを得ない」としている。他方、トヨタはウッドストック工場のRAV4の生産増強に400人を増員し、レクサスRX350を生産しているケンブリッジ工場でも400人の増員計画を進めている。広報担当者は「労働組合の必要性は無い。従業員の声を反映する制度は整っており、それぞれの仕事に見合った賃金諸手当は他社に劣らない」と述べている。

発行:公益財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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