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No.80(2011/7/7)
児童労働反対世界デー

 NGO-労働組合国際協働フォーラムと児童労働ネットワーク(CL-Net)、ILO駐日事務所は2011年6月12日、『児童労働反対世界デー』に合わせ、児童労働についての映画上映会(バングラデシュの衣料工場で働く女工たち)とシンポジウムを開き、市民や学生など約350人が参加した。
 このイベントは毎年6月12日の『児童労働反対世界デー』に合わせて開かれており、今年のテーマは「ファッションで世界を変える、危険・有害労働から子どもを守るために」。
 その中で、NGO-労働組合国際協働フォーラムとCL-Netに加盟している国際労働財団(JILAF)は、インドとネパールで展開している、「児童労働撲滅のための学校プロジェクト」の活動内容をパネル展示し、児童労働問題の現状と取り組みを訴えた。
 また、ILO駐日事務所・長谷川代表から「危険有害業務の児童労働」と題した講演が行なわれ、児童労働の現状が報告された。

写真提供:児童労働ネットワーク(CL-Net)

長谷川代表からの報告

 世界の児童労働者数
  児童労働者数は、2004年・2億2200万人、2008年・2億1500万となり、減少傾向だが、15~17歳は増加傾向にある。

 危険・有害な仕事
  ILOでは子供を肉体的、精神的、性的虐待にさらされ、地下、水中、高所で危険な機械・装置・道具や手動で行なう仕事。熱、騒音、振動など、不健康な環境下での仕事。長時間労働や夜間労働、不当に拘束される仕事を「危険・有害な仕事」としている。1億1500万人の子供が従事している。

 産業別・児童労働の危険有害業務の特徴点
  [1]農業
  有害な農薬と肥料、危険な刃物、重い荷物の運搬、動物や虫からの攻撃。

 [2]鉱業
  有害物質の使用、鉱山の崩落、爆発物の取り扱い。

 [3]建設業
  重い荷物の運搬、高所での作業、危険な機械によるケガ。

 [4]製造業
  有害な溶剤の使用、つらい姿勢での繰り返し作業、鋭利な道具によるケガ。

 [5]家事労働
  虐待、長時間労働、家族や友人と離れた生活によるストレス。

 [6]清掃・ゴミ拾い
  有害な化学物質やゴミによる伝染病。

 問題解決に必要なこと
  各国政府は就業年齢未満の子供への教育と就業年齢の子供への安全な労働環境に努めなければならない。子供の労働災害や疾病に関するデータ収集の改善。意識啓発や子供の保護政策、労働監督サービスによる効果的な法の整備も必要。各国政府が主導のもと、労使団体は強力な提唱者となること。そして、市民団体が役割を果たすことが重要である。

発行:財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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