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No.14(2009/12/28)
中国の雇用情勢

 中国では本年1~10月の間に都市部では940万人の雇用が創出され、年間計画である900万人の創出を達成したと12月12日、国営メディアは報じた。
 中国政府の発表によると、労働者数は2008年末で7億9,200万人を超え、高い就業者数となり、労働力人口のほとんどが職に就いていることになる。
 また、都市部の失業率は2007年度の第1四半期の4%に対して、2009年1~10月は4.2%であり、同年の第1四半期は世界金融危機の影響で4.3%となっている。しかし、専門家は中国の失業率統計はしばしば低めに出されており、その中には移動労働者や新卒者が含まれていないことが多くあると指摘している。
 また、「スタンダートチャーター銀行」から12月9日に出された報告では、中国の移動労働者の雇用状況は政府の巨額な景気刺激策によりかなり改善されたとしている。同銀行のアナリストであるリーウェイ氏は、「中国統計局によると都市部の移動労働者の失業率は、今年の第1四半期の15%から第2四半期末には3%を下回った」と述べた。移動労働者は中国の輸出が落ち込み、工場が閉鎖され、不況の影響を強く感じていたため、北京当局は失業が社会不安を招くことを恐れ、国営企業には“レイオフ”などを避けるように指導している。

発行:財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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