バックナンバー

No.7(2009/12/08)
招聘プログラム:アジア太平洋女性チーム参加者報告
 国際労働財団(JILAF)の招聘プログラムでは、発展途上国を中心とする若手労働組合指導者を年間12チーム・約120人招聘しています。参加者は将来性のある若手労働組合リーダーであり、日本の労働事情や労働運動、生産性運動などの研修の機会を通じて、日本と各国との相互理解を深めています。
 今年度は5年ぶりに女性のみの「アジア太平洋女性チーム」9人を招聘いたしました。チーム担当の伊藤招聘グループリーダーや三浦プロジェクトアドバイザーの感想、プログラム参加者の声をお届けいたします。

抜群のチームワークでプログラムに取り組む

 アジア太平洋女性チームが9月27日~10月10日の日程で来日しました。JILAFとして5年ぶりとなる女性のみで編成したチームでした。
 招聘プログラムは2週間の日程で、労働講義や労働関連団体への訪問、労働事情を聴く会などが行われ、積極的にプログラムへ参加する皆さんの姿勢に感動をする場面が多くありました。参加者はそれぞれ国が違うにもかかわらず、初日から打ち解け、抜群のチームワークを発揮。公式プログラムだけに限らず、移動中の時間や“夜のプログラム・・・?”などでも、短い滞在期間を充実したものにしようと積極的に歩き、日本の文化や伝統についても学んでいました。その様子をJILAFのHPで公開していますので、ご覧ください。
 JILAFの内部異動により、招聘グループとして担当する最後のチームとなり、私にとっても思いで深いものとなりました。参加者の皆さんには充実した日本滞在を経験いただけたようであり、満足した様子が感じ取れ、うれしく思っています。参加者はもちろんですが、各訪問先関係者の皆さまにも感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

国際労働財団(JILAF)
 現地支援グループ・グループリーダー
 伊藤 佳記

参加者同士のネットワークが重要

 アジア太平洋女性チームをJILAFのアドバイザーという立場で、2週間のプグラムに同行しました。
 特に印象に残っているのは、各国の参加者が自国の労働事情について発表を行う「海外の労働事情を聴く会」です。女性チームということもあり、主に「ジェンダー問題」の取り組みについて発表していただきました。アジア太平洋各国の「ジェンダー問題」の取り組みは、目標は一緒でも国によって課題に違いがあります。それは歴史の違いでもあるのでしょう。
 ニュージーランドの参加者からの発表によると、男性と女性では時間給にして“平均12%”の賃金格差があるとのことです。この格差是正を訴えるキャンペーンの一環として、ナショナルセンターであるニュージーランド労働組合評議会(NZCTU)はNGOとともに、議会の階段で“Pay Equi-Tea”Tea Partyを行い、ケーキをプレゼント。しかも“12%分”欠けているケーキだったという報告がありました。ユーモアを忘れない余裕もあるのですね。
 いずれの国も金融危機の影響を受け、深刻な雇用問題をかかえていることが報告されましたが、私は「海外の労働事情を聴く会」をとおして、彼女たちが自国で困難な問題に立ち向かい、活動している姿に感銘を受けました。
 日本滞在中にできた各国の参加者との出会いは、今後の活動を進めるうえで、とても重要なネットワークとなるはずです。帰国後にJILAF招聘プログラムで学んだことを自国の活動に活かしてくれることを期待します。

国際労働財団(JILAF)
 招聘グループ・プロジェクトアドバイザー
 三浦 義

日本の文化や各国の労働事情を学ぶ

 日本での2週間の滞在は大変有意義なものでした。東京という大都市から、原子爆弾が落とされた広島、地方連合会プログラムで訪れることができた和歌山など、さまざまな都市に滞在することができました。
 JILAFの招聘プログラムは、厳しい日程でしたが、とても興味深く、心を揺さぶられるものでした。特に感銘を受けたのは生産性運動とハローワーク、労金の取り組みです。このような取り組みを自国に帰ってから、同僚たちと共有したいと思います。また、他の参加者との間に生まれた友情や連帯により、互いの国についても学ぶ機会となりました。このプログラムに参加する機会を与えられたことを感謝したいと思います。今後、このプログラムに参加できる人たちを私はすでにうらやましく思っています。

アジア太平洋女性チーム参加者
 ジョルジーナ・マクロード
 ニュージーランド労働組合評議会(NZCTU)

日本で学んだことを自国で活かす

 JILAFの招聘プログラムに参加することが決まり、日本という国に滞在することをどれだけ待ち望んだことか。私は2週間の滞在で、日本の伝統と文化がとても気に入りました。 
 また、講義では「日本の労働運動の役割と課題」「労働法制」を受講し、日本の労働組合の現状について、多くを学び知識を得ました。
 連合和歌山プログラムでは、ハローワークのシステムに非常に感銘を受けました。なぜなら、「ヤングワークサロン」「ジョブカフェ」などの年齢別の職業紹介システムがあり、きめ細かく求職者に対応しているからです。母国に帰ったら、日本で学んだことをナショナルセンターや多くの人に知ってもらうことが、このプログラムに参加した私の役割だと考えています。

アジア太平洋女性チーム参加者
 スダジニ・スブラマニヤ
 セイロン労働者会議(CWC)

参加者プロフィール
国際労働組合総連合バングラデシュ協議会(ITUC-BC)
1. 名前 ラハット アフザ
  所属 バングラデシュ在宅労働者組合
  役職 書記長兼BLF女性委員会書記次長
  組合歴 6年
カンボジア労働組合調整評議会(CTUCC)
2. 名前 ロアタナ チェイ 
  所属 カンボジア労働組合総連合(CLC)
  役職 経理担当
  組合歴 1年
フィジー労働組合会議(FTUC)
3. 名前 シャヒーダ ザイトゥーン
  所属 フィジー砂糖一般労働者組合
  役職 書記兼青年女性担当書記
  組合歴 18年
インド労働者連盟(HMS)
4. 名前 タルーナ パニ
  所属 北西鉄道労働組合
  役職 女性委員会副委員長兼HMSラジャスタン州女性委員会委員
  組合歴 6年
マレーシア労働組合会議(MTUC)
5. 名前 セルヴァクマリ アブラハム
  所属 電機産業労働組合
  役職 MTUC青年女性委員
  組合歴 2年
モンゴル労働組合連盟(CMTU)
6. 名前 ズルク プンザックドルジ
  所属 モンゴル労働組合連盟(CMTU)
  役職 国際協力部専門委員
  組合歴 6年
独立ネパール労働組合会議(NTUC-I)
7. 名前 タラ クマリ ライ
  所属 独立ネパール労働組合会議(NTUC-I)
  役職 中央執行委員
  組合歴 6年
ニュージーランド労働組合評議会(NZCTU)
8. 名前 ジョルジーナ マクロード
  所属 ニュージーランド労働組合評議会(NZCTU)
  役職 健康部門政策アドバイザー
  組合歴 6年
セイロン労働者会議(CWC)/スリランカ
9. 名前 スダジニ スブラマニヤム
  所属 セイロン労働者会議(CWC)
  役職 広報担当
  組合歴 5年
プログラムでの参加者の様子
発行:財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
Copyright(C) JILAF All Rights Reserved.