社会開発活動
児童労働撲滅のための学校プロジェクト

ILOのグローバルレポートである、「Accelerating Action Child Labour」によると全世界では5〜17歳までの2億1500万人以上の子どもたちが児童労働に従事しており、このうち約1億人はアジア太平洋地域で占められています。
JILAFは児童労働対策を推進するため、「児童労働撲滅のための学校プロジェクト」をインドとネパールで展開しています。
プロジェクトでは、現地ナショナルンセンター、インド全国労働組合会議(INTUC)と独立ネパール労働組合会議(NTUC-I)の協同で、8〜14歳までの“最低限必要な教育からも見放された貧困層の子どもたち”を対象に、非正規学校を運営し、基礎教育を提供。最終目標は、基礎教育を学んだ後、公立高校に編入させることです。
この学校プロジェクトでの卒業人数と公立学校への編入率はインドで451人・85%、ネパールで7400人・84%となっています。

ネパールでは10年以上にわたる内戦がようやく終わり、ネパール王国からネパール連邦民主共和国へと生まれ変わりましたが、政治や経済は不安定な状況が続いています。
このような状況のため、公立学校に入学した子供たちの多くが家庭が貧しいため学校を退学し、カーペット工場や建設現場、農場などで児童労働に従事しており、成人の識字率は約50%となっています。
JILAFでは現地のナショナルセンターである独立ネパール労働組合会議(NTUC−I)と協働で(1)カイラリ(2)カスキー(3)パルパ(4)バクタプール(5)モラン(6)バーラ(7)パルサ(8)ルパンデヒ(9)ナワルパラシ――など、9校の非正規学校を運営し、週6日、国語・英語・算数・社会・理科――などの授業を開講しています。
インドは児童労働が最も深刻な国であり、労働に従事している子供は世界で一番多いとされています。このような状況から、インド全国労働組合会議(INTUC)とともに1999〜2003年、マッチ工場で働く子供が多い、タミルナドゥ州・コビルパディ市でコビルパディ校、2004〜2009年は採石場で働く児童が多い、アンドラプラデシュ州・マーカプール市でマーカプール校を運営。また、2009〜2014年の計画で新マーカプール校を立ち上げ、採石場でより厳しい児童労働に従事していた子供たちに週6日、国語・英語・算数・社会・理科・音楽・体育――などの授業を開講しています。
また、JILAFとINTUCでは両親との対話や地域社会への理解促進活動を行なうことにより、子供たちが児童労働に戻ることを防ぎ、家庭が貧しくても学校に通うことができる状況整備に努めています。




